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「さくっとふぉとらいふ」主宰 中村愛子さんに聞くデジカメ・スマホ時代の「写真データ整理術」

「さくっとふぉとらいふ」主宰 中村愛子さんに聞く「写真データの整理術」

デジカメやスマホの普及により、撮影のカット数が増加。 その一方で、写真データの整理が追いつかず、そのまま撮りっぱなしに…という方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ママ目線でパソコンを使わない写真整理・活用法を伝授する中村愛子さんにお話しをうかがいました。 写真の分類や選定作業、データの保管方法、フォトブックの作成のコツなどのお話を参考に、忙しい中でも、写真整理やアルバムづくりを楽しみましょう!

データで見るだけでなく、形に残すことの素晴らしさ

― まずは中村さんが写真データの整理・活用術を紹介するようになったきっかけを教えてください。

私自身、結婚や出産の際に写真データの管理に苦労した経験があって、それをなんとかしたいという思いから、試行錯誤する様になったのが始まりですね。 以来、デジカメや携帯・スマホで撮った写真を整理する手段はないかと、500以上のサービスやアプリを試したと思います。 今ではその経験を、同じように写真整理に悩んでいる方、特にママたちに役立ててもらいたくてアドバイザー活動を行っています。

― もともと写真を撮ることがお好きだったんですか?

そうですね。家の中でも外でもカメラは肌身離さず持っていますし、財布を忘れてもカメラだけは忘れちゃいけないって思っています(笑)。 高校時代からインスタントのフィルムカメラを持ち歩いていて、よく友達や食べ物の写真を撮っていました。私があまりにも積極的に写真を撮るので、 友達の結婚式では主賓に近い席を用意してもらうこともあったほどです(笑) 当時は「フォトブック」なんてサービスはなかったので、プリントした写真をポケットアルバムに入れて、みんなが集まる時に持って行き、 それを見ながら思い出話をするのが好きでしたね。

― 中村さんと「フォトブック」の出会いについて教えてください。

結婚や出産を機に急激に写真が増えていき、どうしたら良いのか大変困りました。そんな時に「フォトブック」というサービスがあることを知りました。 当時、里帰り出産をしていた私は、母親へ感謝の気持ちを込めて、娘の生後2か月の記録をまとめたアルバムをプレゼントしようと思ったんです。 しかし、デジカメと携帯電話の両方に写真データが分散していたので、写真選びが難航しました。その時はPCも使えなかったので、 携帯電話にまとめてから写真選び、母に贈るフォトブックを注文しました。

― はじめてのフォトブックはどうでしたか?

プレゼントするつもりで作ったのに「母にあげるのがもったいない!」と思いましたね。 やっぱりデータで見るだけでなく、形に残すのは素晴らしいなと感動しました。それから長女が3歳になるまで、実に24冊にもおよぶフォトブックを作成しました。 次女が生まれる頃には写真整理やフォトブックの作成にも慣れてきて、いろんなサービス・アプリを使うことにはまっていましたね。 ちょうどその時に、会社の同僚が独立して、iPhoneアプリやWebサービスの企画を行う会社を立ち上げたんです。 私自身も、今までの仕事に復帰するのは難しいと思い、同僚の会社へ転職することにしました。 写真データの整理術を紹介するサイト「さくっとふぉとらいふ」を立ち上げたのもこの頃です。

すごくいいアルバムではなく、平凡なアルバムをつくることが理想

― 撮影した写真データはどのように整理すればいいですか?

まずは撮影したデータを、まとめて一つの場所(端末)に保管しましょう。 いつも時間に追われているママにとって、一番整理できないのがデジカメで撮影したデータです。 デジカメで撮影したデータを、より身近なスマホやタブレットに移すだけで、スキマ時間を活用して整理できるようになります。 私はデジカメやスマホの写真データをタブレットに移していますね。タブレットなら起動の時間もかからないし、スマホよりも大きな画面で写真をチェックできますから。
デジカメの中には撮影してすぐにスマホ・タブレットに転送できる機種もありますし、Wi-Fi機能を搭載したメモリーカードを使えば、簡単にデータをまとめることもできます。 まずはいま使っているデジカメ・メモリーカードを確認してみてください。よく分からない様であれば、Wi-Fi機能を搭載したメモリーカードがおすすめです。 初期設定が簡単なので、機械が苦手なママでもストレスなく扱うことができますよ。
スマホ・タブレットの容量が気になり始めたら、インターネット上のストレージへデータを移動させましょう。 ネットを使える環境であれば、いつでもデータを見られて便利です。ネット上の保管に抵抗がある場合は写真専用のストレージ端末をおすすめします。 出力した写真はストレージに移動させる、何ヶ月に1回はデータを整理する日をつくるなど自分なりのルールをつくると良いですね。

写真データ整理のポイント

デジカメ

デジカメ写真は普段使う端末に移動させましょう!

・スキマ時間で写真のチェックが出来る様に、スマホやタブレットにデータを転送する
・撮影した写真をスマホへ転送する機能や「Wi-Fi機能付きSDカード(※1)」を活用する
スマホ・タブレット

身近な端末で写真を整理しましょう!

・写真をまとめる端末は普段使っているものに
・普段使っている端末なら、空いた時間に、写真選びからフォトブックへの注文までスムーズに行えます
ストレージ

写真が溜まってきたらストレージ(※2)で保管しましょう!

・端末の容量が一杯になってきたら、ネット上の保管サービスへデータを移動
・簡単にアップロードできるので、複数の端末の写真をまとめられます

3つのポイントを連携させて、アルバム・フォトブックの形に残す!

(※1)「Wi-Fi機能付きSDカード」」
SDカードをカメラにさしたままの状態で、撮影した写真をすぐにスマホやタブレット、パソコンに転送することができる。
SDカードは差し込むだけで良く、転送設定(自動転送など)は無料アプリ、ソフト上で行える。
『Eye-Fi』『FlashAir』が有名

(※2)「ストレージ」
ネット上でファイルの共有・保管を行うことができるサービス。クラウドストレージ。
スマホ・タブレットのアプリを使用すれば、写真を簡単にアップロードすることができる。
『Dropbox』『Google Photos』が有名

― アルバムをつくる際、効率のよい写真の選定方法はありますか?

写真は鮮度が大事ですので、撮影した直後に選定するのが望ましいですね。 怠ってしまうとどんどん写真が溜まって、選ぶのが億劫になりますし。 選定するときのポイントは、ベストショットを選ぶよりも不要な写真を削除すること。 私が親バカなだけかもしれませんが、子どもが写っている写真はどれもベストショットなんです(笑)。 そのため、まずは目をつむっているものや、自分の指が入ってしまったもの、ブレているものなど、明らかに失敗したものだけ削除するのが効率的です。 最近では、ベストショットを自動で選んでくれるアプリもあるので、これらのサービスを使ってみるのもいいと思います。 あとは、デジカメで撮影するときは日付の設定を確認するようにしましょう。 日付や時刻が誤っていたり、ずれていたりすると、いつ撮ったものか分からなくなります。

― 「フォトブック」というサービスを経験していない人も多いと思いますが、気軽に始められるようなアドバイスはありますか?

すごくいいアルバムにしようと思わないことですね。 例えば、「子どもの1年間を1冊に」と決めてアルバムにまとめようとすると、年間でたくさんのイベントがありますし、写真も膨大な量になります。 そうなると写真の選定に苦労しますし、次第に億劫になっていきます。 私だって何万枚もある写真の中から20枚だけ選べと言われたら嫌ですもん(笑)。 だからもっと短期間、もしくは一つのイベントや自由なテーマでフォトブックをつくった方がいいと思います。 誕生日や季節の行事、家族のお出かけなど、写真をたくさん撮った日に絞ってみましょう。 私は、夫にLINEで送った写真、FacebookやInstagramに投稿した写真だけを集めてフォトブックをつくったこともありますよ。 簡単なテーマのほうが写真の選定も楽になるし、形(フォトブック)にする頻度だって増やすことができます。 最近は安価なフォトブックサービスも出てきています。 シンプルなものから始めてみて、うまくいけば高価で色々な機能がついているフォトブックにチャレンジしてみたり、ギフト用に作ってみたりしてもよいと思います。

中村さんの写真整理方法

1.身近なスマホやタブレットに写真を集める

デジカメで撮った写真はすぐにスマホやタブレットへ転送する。
移動時間や育児・家事の合間に写真をチェックする。

2.ベストショットを選ぶのではなく、まずは明らかなミスショットの削除からはじめる

ブレているもの、自分の指が入っているものはまず削除する。
良い写真を探すのではなく、不要なものを削っていくことが整理の第一歩。

3.テーマは短い期間、自由なテーマで絞り込む

とにかく形にすることを優先して、旅行毎や誕生日だけなど短い期間でまとめる。
長い期間で絞ると候補となる写真が多くなるので避ける。

アルバムを通してリアルなコミュニケーションを

― 読者や写真整理に悩む方へのメッセージをお願いします。

私の持論なのですが、「写真の整理」とは「形に残すこと」だと思っています。 確かにデータで保管しておけば、膨大な量をコンパクトに収納することができますが、目に見えない分、見返しづらくなります。 操作ミスや端末の故障でデータが消えてしまったり、利用するサービス・アプリが終了するリスクもあります。 だからこそデジタルで残すのではなく、きちんとアルバムという形に残すことが大事だと思うんです。 また、スタジオでプロに撮ってもらった写真も良いですが、子どもが泣いていたり怒っていたり、ごちゃごちゃした生活感のある写真こそ形に残して欲しいですね。 そういう写真が多ければ多いほど、後から見返した時に「こんなこともあったね!」とみんなで共感し、笑えるんじゃないでしょうか。

― 最後に、中村さんにとって「アルバム」とは?

リアルなコミュニケーションツールですね。 私はアルバムを通して、ママ友を増やすことができましたし、夫や子どもたちと楽しくコミュニケーションを取ることができています。 SNSやブログなどで、写真を新鮮なうちに共有することも大切ですが、アルバムを通して人と人とが顔を見合わせる。そんな温かさがアルバムにはあると思います。

「さくっとふぉとらいふ」主宰 中村愛子さん

増え続ける写真の悩みを解消すべく、ママに向けて写真データの整理&活用法を紹介するアドバイザー。
スマホやタブレットに着目し、写真整理アプリの開発に携わる。 Webサイトへの寄稿、セミナーの講師、商品開発のアドバイザーなど活躍は多岐に渡る。

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