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アルバムいい話コンテスト

第3回 アルバム「いい話」コンテスト グランプリ決定!

本コンテストへのたくさんのご応募ありがとうございました。
頂いたエピソードには全て目を通させて頂き、 家族や仲間の記録を残すものとして、また想いを繋ぐものとしてアルバムは役割を果たしているんだと改めて感じられました。

たくさんのエピソードの中から、1作品を決めることは難しいことではありましたが、 素朴ながらも子どもを想うお母さんの気持ちとアルバムが密接にリンクしているエピソードをグランプリ作品を選出しました!
惜しくもグランプリを逃した、エピソードの中から特徴的なアルバムの力が感じられる4作品を急遽、優秀賞として選出しました。

アルバムがあったからこそ生まれた、感動の詰まったエピソードをお読みください。

わざわざアルバムなんて作らなくてもパソコンで見ればいいじゃないか。 夫の声を背に私は写真を台紙に貼っている。

アルバムを作り続けると決めたのは息子が2歳の頃だった。 朝から晩までイヤイヤと手のかかる息子にふりまわされ、毎日鬼のように怒り走り回っていた。 ようやく寝かしつけを終えると、ずっと面倒くさくて放置していたアルバム作りを始めた。 一年分、1歳から2歳まで。 ペリっとページはがすと慎重に写真をのせる。 あれ?一年前はまだこんなに小さいのか。 初めて歩いた時のこの笑顔ときたら。 これは初めて熱を出した次の日、心配で結局一晩眠れなかったっけ。 ゆっくりページをかぶせ空気を抜く。 まるで息子を撫でるように優しくページを閉じていく。 よく病気をして歩くのも遅くて心配だらけの日々だったっけ。 思わず寝ている息子に駆け寄った。 あぁ、なんて大きくなったんだろう。 ただ元気で笑っていてほしいと思っていたのに。 お母さん欲張りになっていたね。

それ以来、アルバム作りは年一回の恒例行事になった。 楽しいことも苦しいこともいろんな思い出を振り返り噛みしめる。 パソコンではクリック一つでいつでも会える写真たち。 でもこうして撫でなければ思い出せない。 一年無事に大きくなることがどんなに幸せなことなのか。

積み重ねた時間の重さと尊さを再確認させてくれるアルバム。 次の朝また笑顔で息子を抱きしめる、そんな力を与えてくれる。

宮田紀子 さん


審査員コメント

お母さんがお子さんを想う気持ち、アルバムをつくる様子が目に浮かぶ素敵なエピソードをグランプリに選出致しました。
子育ての思い出・エピソードは数えきれないほどあると思いますが、ひとつひとつ噛み締めながら、 カタチとして残すことができるのはアルバムの持つ大きなパワーのひとつではないでしょうか。素朴なエピソードではありますが、しっかりとアルバムの持つ力が伝わって来ます。

我が家の娘は出産予定日より2ヶ月近く早く生まれました。 産まれる日は三月末かな四月になると一学年違っちゃうねと夫婦で娘に逢える日を楽しみにしていました。
しかし私が妊娠八ヶ月の頃に切迫早産で入院し、十日間入院するうちに私の腎臓が点滴の成分に痛め付けられてしまい、やむを得ず点滴を外したとたんにお産が進み、六時間後、無事に娘が産まれました。 産まれてすぐに保育器のなかで光線を浴びたり呼吸器をつける小さな娘の姿を私は直視することが出来ませんでした。 無事に産まれたのに誰にも「産まれたよ」と喜んで言える心境ではありませんでした。 1ヶ月入院する娘のもとへ毎晩夫婦で通いました。
退院の話が出る頃に、思えば産まれてから娘の写真を撮ってないな、本当に抱っこも授乳も下手で、私はダメな親だなと悩んでいたら、退院する日に病院のロビーで入院費の会計を待つ私達夫婦のもとへ息を切らして一人の看護師さんがやって来ました。 「よかった。間に合った」看護師さんの手には小さなアルバムがありました。 手作りのアルバムの表紙には「2月生まれおめでとう」とあり、産まれてすぐの保育器の中の娘、夫と娘が初めて対面したときの様子、娘を抱っこする私の写真が貼ってありました。 そして最後に「育児は気楽に楽しくね」と書いてありました。 アルバムを見終えた時、私は涙を止めることが出来ませんでした。 私達家族に、娘に「おめでとう」をくれた人がいる、そのことが本当に嬉しかったです。

柳井理沙 さん


審査員コメント

子どものアルバムをつくるのがお母さんの楽しみのひとつではありますが、必ずしも全てのお母さんがそうではありません。 そのことに気づかせられる、ドラマチックなエピソードでした。
アルバムは人に贈る・貰うプレゼントとしても素敵な力を持っていることも大きな特徴ですね。 決して高価なものではありませんが、写真と言葉、アルバムをつくるためにかけた手間や時間を想像すると、 どんなブランド品よりも価値のあるものと言えることができるのではないでしょうか。

引っ越しを控え自宅の整理に追われていた私は、アルバムの整理のためスキャナを購入した。
私の母は写真が大好きで、探せば探すほどアルバムが出てくる。持っていくのは大変だが、捨てるのも気が引ける。 そこでこのスキャナ。 この書棚いっぱいのアルバムもスキャンすれば小さなUSBメモリに収まるし、画像ファイルに“大事な写真”とかの電子インデックスを付けておけば、目的の写真を探すのも容易い。便利な時代だ。
そんなわけでアルバムをスキャンしていた私だったが、アルバムの中に一際はじっこが汚れたページを見つけた。弟が生まれた時の写真のページだ。 飲み物をこぼしたのかな?と思ったが、汚れているのはこのページだけ。そしてほどなくこの汚れが「手垢」だと分かった。 何度もこのページを開いたのだろう、アルバムを閉じて横から見ても、このページが分かるほどである。
そして、私が生まれた時の写真や母の結婚式の写真等…他のアルバムの大事な写真のページにも、まるでインデックスを付けたかのように、“大事な写真”をすぐに探せるほど手垢が付いていた。
結局、私はアルバをム捨てることはできなかった。 写真という画像データを見て当時に思いを馳せる、それがアルバムの楽しみ方であることは間違いない。 しかし、アルバムの重みに、汚れに、写真に込められた気持ちに思いを馳せる。これもまたアルバムの楽しみ方の1つであろう。

猿渡章太郎 さん


審査員コメント

ある調査では対象者の6割以上が、スマートフォンで撮影した写真を印刷したことがない、と回答されたそうです。 スマートフォンで写真を撮影するのは今や当たり前のことですが、写真の楽しみ方もデジタルなものに移り変わって来ている様です。
単に写真を見るだけならデジタルでも十分かもしれませんが、写真を通して想い出を振り返る時にはアルバムが欠かせないことが、このエピソードからは伝わって来ます。 手あかや汚れ、アルバムをつくった時の雰囲気など肌で感じるアナログな情報をアルバムは残していってくれるからです。

これは、私が25歳春の話です。
結婚が決まり、着々と準備を進める中で、お互い仕事も忙しく余裕がなくなり、大好きな彼との喧嘩も絶えなくなりました。 そんな不安のなかで、母から気分転換にあなたの小さい頃のアルバムを見ない?と進められました。 そんな時間ないのになと思いつつアルバムに目を向けると、満開の桜と写っている私の写真が何枚か並べられていました。
あぁ懐かしいな、なんだかこの時の景色思い出すなと、とても懐かしい気持ちになりました。 何枚かアルバムをめくると次のページに桜の花びらが私の鼻の上に乗っている写真がありました。 その時に当時の記憶が鮮明に思い出されました。あれ?確かこの時お母さんにこの桜ずっと取っておいてねとあった気が…
母に確認するとニコッと笑い、最後のページ見てごらんと言われてすぐに最後のページにめくりました。 そして私の目に入ったのは、もんちゃんの宝物と添えられた近くに当時の桜の花びらが貼られていたのです。 私の気持ちを大切にしてくれたんだとなんだかとっても暖かく幸せな気持ちになりました。
いつか私が母親になったらこんなお母さんになりたいなと思いました。 お母さんありがとう。

もんちゃん さん


審査員コメント

アルバムは写真を残すもの、それが当たり前になっていないでしょうか? アルバムは想い出を残すもの。想い出は写真だけでなく、本エピソードの様な物体としてのモノも含まれます。
特に子どものアルバムには、手紙の様にコメントを残すお母さんもいると思いますが、 それに加えて何か想い出のモノをひとつ添えてみて欲しいと思います。
後から見返した時にぐっと心に響くアルバムになるはずです。そんな素敵な提案をくれるエピソードでした。

娘が5歳の頃の話です。
生まれた時から、娘は皆に「お父さんに似ているね」と言われていました。 私は、昔の自分に似ているなぁと思っていたのですが、昔と今はかなり変わっているので周りは私に似ていないと言っていました。 ある日、娘が私に「お母さんは私のお母さんじゃないの?」と不安そうに聞いてきました。 口で何度も、お母さんの小さい頃に似ていると伝えていましたが、どことなく不安そうな顔をするので気になっていました。
ある日、私のアルバムを実家から母が持ってきました、そこに写っていた私は、今の娘にそっくりでした。 その写真の一枚を娘に見せて、これだぁれ?と聞くと、私??と不思議そう。 顔は自分なのに、見たことない服に今と違う背景。 これね、お母さんの小さい頃なの。あなたにそっくりでしょ?と言うと、娘はとても驚いた顔をし、凄く笑顔になりました。 子どもながらに、何か不安だったんだろうと思います。 アルバムがあったからこそ、確信を持ち、娘の疑問を解決する答えになりました。
それから、娘は時々私のアルバムを開いています。 それを見る娘は、とても優しい顔をしています。 いつかこの子がお母さんになった時、今娘のために作るアルバムを娘が同じ景色で見る日を楽しみにしています。

そると さん


審査員コメント

子どものためにアルバムをつくろう!と思うお母さんは沢山いると思いますが、 時にはお母さんのアルバムをお子さんと一緒にみてみてはいかがでしょうか?
いつも一緒にいるお母さんにも子どもの時代があったんだと、絵本の様に楽しんでくれることでしょう。
本エピソードの様に、古いアルバムにはお子さんの成長につながる発見が眠っているかもしれませんね。

エピソード動画も公開中!第1回コンテストの「いい話」を読む >
エピソードマンガも公開中!第2回コンテストの「いい話」を読む >

募集要項

テーマ:アルバムにまつわる「いい話」

アルバムをつくっていたからこそ生まれた心温まる話、感動する話、笑える話などを集め、アルバムの持つ力・良さが伝わるエピソードを募集します。

賞品

グランプリ:賞金 5万円(1名)

※「該当作品なし」となる場合があります。

応募規約

テーマ アルバムにまつわる「いい話」
募集要項 アルバムをつくっていたからこそ生まれた心温まる話、感動する話、笑える話などを集め、アルバムの持つ力・良さが伝わるエピソードを選出します。
賞および副賞

グランプリ…1名(副賞5万円)

※「該当作品なし」となる場合があります。

応募資格 プロ、アマ、国籍、性別、年齢に関係なくどなたでもご応募できます。
※副賞の振込・発送は国内のみとさせていただきます
応募点数 制限なし
日程 募集期間:2018年7月25日(水)~9月25日(火)
結果発表:2018年12月5日
応募方法 WEB上の専用フォームから「題名」「エピソード」を投稿してください。
「題名」は最大100文字以内、「エピソード」は200~600文字程度で受付けます。
審査 ナカバヤシ社員による審査
応募規約
「アルバムいい話コンテスト」(以下「本コンテスト」)は、アルバムにまつわる「いい話」と関連する写真を投稿して頂く、ナカバヤシ株式会社(以下「弊社」)が主催するコンテストです。 「いい話」とは、アルバムをつくっていたからこそ生まれた心温まる話、感動する話、笑える話などを集め、アルバムの持つ力・良さが伝わるエピソードとします。 応募エピソードは弊社が提供する本コンテストに関連したサービス上で公開されます。
応募時のご注意
応募内容について、著作権や肖像権などの権利関係に侵害などが生じないよう応募者本人の責任においてご確認ください。人物・肖像・商標・著作物等の写りこみについて応募者本人の責任においてご確認の上、必要な場合は権利処理を行ってください。
応募作品に関して第三者との間に紛争等が生じた場合には、当社では一切関与せず、その責任・解決は全て応募者に帰属するものとします。
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掲載の可否、審査状況・結果に関するお問合せにはお答えいたしかねます。
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本規約は予告なく変更されることがあります。本規約が変更された場合は、変更後の内容が直ちに適用されます。
特に取り決めのない事項については、弊社の判断により決定します。
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当社は全ての応募作品について、掲載の際に作品の一部の修正または、改変できるものとします。

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配送途中に生じた事故や過失に関して、当社は一切責任を負わないものとします。
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第1回コンテストの結果はこちら

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