子どもの成長記録アルバム
この度は「第6回アルバムコンテスト」にご応募を頂き誠にありがとうございました。
今回も愛情とアイデアの詰まったアルバムをたくさんご応募いただき、大変難しい審査となりました。
その中で、ぜひ参考にしていただきたいという思いから、当初予定していた賞3つ(グランプリ1名、優秀賞2名)に加え、特別賞を新設し、3名の方を選ばせていただきました。
今回は「子どもの成長アルバム」と題打ちまして、アルバムの研究で明らかとなった「アルバムづくりがその対象の子どもへの愛着を生む」という観点からも、アルバムを拝見しましたが、
アルバムとその応募文から、家族を大切にしたい、という思いが伝わってきたのがとても印象的でした。
今回の結果発表にあたり、受賞者の皆様にはご応募時の画像以外にも、アルバムの画像を多数ご提供いただきました。
皆さんのアルバムづくりの参考として、ぜひ、ご活用ください。
たま さん
応募文
毎月(月齢により頻度は異なる)、その時の子供の写真、関係する物を写真で貼ったり、日々の出来事や様子、身長体重を手書きしたりしています。育児日記のような、第2の母子手帳のような、これを見れば何でもわかる図鑑のようなアルバムです。
・出来事メモ:その時の生活の記録(予防接種や健診、離乳食の進捗等)や行動の記録などを手書きしています。
・子供の写真:顔、全身、抱っこ写真など決まった写真を毎回撮っています。手作りの身長バーには出生時の身長のところに印しを付けてあるので、並べて撮るとどれだけ大きくなったかわかります。
・物の写真:その時に買ったりもらったりしたおもちゃ、本、服、育児グッズなどや、学校や保育園で作ったり描いたりした絵や工作の作品などを写真に撮って貼ってあります。特に絵や工作は膨大なので写真に撮れば全て思い出としてとっておけます。
このアルバムは妊娠時からスタートしていて、妊娠中のページはエコー写真や胎児の成長を記録してあります。
写真の量が膨大なので、複数の画像をくっつけてから印刷して1枚あたりのサイズを小さくすることで、ページ内に貼れる枚数も増やせるし、印刷代の節約にもなります。
毎月決まった日に子供たちの写真撮影と身体測定を行うのが我が家の恒例行事になりました。日々の出来事は日記に書いておき、半年に1回ぐらいまとまった時間をとって子供3人分それぞれのアルバムを作っています。
子供たちの記録を何か形で残したいと思って作り始めたのですが、他の子たちの時はどうだったかを調べるのにすごく役立っています。ちょっと前のことでも忘れていることもあり、見返した時に再発見や驚きもあったりして懐かしんでいます。
図鑑という視点に、思わず膝を打ちました。
確かに事細かな情報を記載した子供の成長記録は、そのまま「図鑑」であると言えます。
情報に加えて愛情が大きく含まれているという点では、それ以上の存在で、第二の母子手帳というのもスッと腑に落ちるものがあります。
たまさんのアルバムには様々なアイデアが詰め込まれていますが、中でも身長バーを手作りして一緒に撮影し、成長の記録としてリアルな情報として残されているのがとても印象的でした。
その為に写真撮影と身体測定が恒例化しているという点は、きっとお子様にとっても楽しみであり、自分や家族の成長を意識する機会になっているに違いないと感じます。
また、図鑑を作るつもりで、アルバムをつくっていると普段の何気ない日常の中でも、ちょっとした子どもの成長に気付けるかもしれませんね。
家族が増えると一人ひとりの情報を記憶に留めてることは難しいと思いますが、このアルバムがあれば、見返した時に再発見と驚きがあると思います。
アルバムづくりのコンセプトや工夫点は勿論、それが切っ掛けとして家族の行事として根付いているという点でグランプリに選出させていただきました。
うさぎのうさこ さん
応募文
8ミリカメラで、ケータイで、スマホで、ゲーム機で…と、動画を撮ることは簡単になりました。でも私はそれらを処理するのが億劫で、せっかく撮影しても見直さず、次第に再生方法も分からなくなってしまうタイプでした。
連続して何枚も撮影できるスマホでは、コマを割った様な写真がたくさん撮れてしまい、その整理方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
このアルバムはそんな悩みに一石を投じるアルバムだと感じました。
まず、一目見た時思わず笑ってしまいました。
コマ割の写真に書かれた台詞や効果がよく効いており、本当に動画を見ているようで純粋に面白いと感じました。
ポケットアルバムのフィルムに文字を書いて、写真自体はキレイなまま残すというアイデアは勿論、その文字の残し方が斬新です。
その時に何があったのか情景が思い浮かぶようですし、それをご両親の直筆で残すことで「この時はこんな風だったよ。こんなことがあったんだよ」と言ってもらえている様で、とても愛情を感じました。
実際、数十冊に及ぶアルバムの数もお子様への愛情を如実に物語っています。
ところで、トイレに置くというのは、これまでのアルバムにはない発想でした。気軽なポケットアルバムならではと思います。
子どもが写真やアルバムと関わることが、成長にとって有用であることは研究によって明らかになっていますが、関わりを持つという中では「見返す」という事も大切です。
その意味では見返したくなるアルバムとその機会をつくられている点はぜひ見習いたいと思います。
レボイオりいな さん
応募文
私は以前子供のアルバムを作る時に、時系列にすることや、どこで何をしたかきちんと記録する事ににこだわっていました。
でも子供達が大きくなってきて気づいたのですが、ふと蘇る思い出を愛しく感じたり子供達に話して聞かせたりする時、日にちや順番などはあまり重要ではなく、またその思い出の多くは特別な日ではなく日常の小さな出来事や習慣だったりするのです。
そこで細かい記録の整理はデジタルに任せる事にして、アルバム作りはストーリーを中心に好きなテーマで自由に作ることにしました。
<例>
☆「my 1st アルバム」
→初めての離乳食、初めての靴、初めてのお散歩など色々な「初めて」を集めたもの
☆「大好きな場所 アルバム」
→子供達とよく行った思い出の公園やお店などの場所とそこでのエピソードなど
☆「ごっこアルバム」
→お店やさんごっこ、学校ごっこ、ウルトラマンごっこ・・色々なごっこ遊び
☆「我が家のクリスマス アルバム」
→10年間のクリスマスの日の様子 etc
この様なアルバムは作るのも楽しいですが、何よりも嬉しいのは今は10代になった子供達と一緒に見返しながら思い出話しに花が咲く事です。ふと思い出したり会話に出てきた思い出をすぐに開く事もできます。「実はあの時ね・・」と私が知らなかったストーリーが未だに子供達から飛び出す事もあります。
写真を撮る事やアルバムを作る目的はきっと「家族で楽しく思い出を振りかえって何回も幸せになる」事なのだなぁと思います。
アルバムづくりのルールは、時系列に分けたり、テーマで分けたりと様々です。
リボイオりいなさんは、テーマによるコンセプトを持ったアルバムづくりという点では、郡を抜いたアルバムを作られていると感じました。
今回のコンテストでも、様々なテーマで応募いただきましたが、それぞれのアルバムがテーマに沿ってとても分かりやすく、出来上がったアルバムの完成度がとても高いのも印象的です。
何より、ご本人がアルバムづくりを楽しまれている、というのがよく伝わってきました。
少し大きくなった子どもと思い出話に花が咲くというのも、ストーリを追うアルバムならではですね。
子どもたちの大切な記憶も呼び起こす切っ掛けになるかもしれません。
例えば、「ごっこアルバム」は子どもの成長記録ならではのテーマであると思いますが、子どもたちもきっと「こんなことしたなぁ」「この時こんなことあったなぁ」と思うに違いありません。
お子様もきっと、このアルバムを見れば、自分たちの思い出を大切にしてきてくれたという思いに繋がると思います。
今、アルバムづくりに悩む方にとって、例えば何かひとつテーマを決めてつくろうという際には、大きな指針になると思います。
Y さん
応募文
我が家ではアルバム=「家族写真日記」です。
結婚、妊娠、出産と大きな変化が続く中、撮っては溜まっていく写真。見返して思い出に浸る日もあれば、整理方法に悩み途方に暮れる日もありました。アルバムを愛着あるものに、大切に残したいと思えば思うほど模索は続きました。
しかし自分なりにアルバムづくりのルールが定まり、作業が軌道に乗った時、それは「家族写真日記」となりました。
アルバムはナカバヤシさんのデジピタを使っています。家の棚の奥行きに合うのと、沢山貼れて扱いやすい大きさが選んだ理由です。
冊数は子供が幼く写真が多い時期は増えても気にせず、学童期から年1冊にすることを決めています。
写真は貼る枚数を増やすため、LINEカメラアプリで分割して現像しています。分割は1/2と1/4のみとして分割する作業で悩まないようにしています。
そして撮りためた写真は、スマホにて分割・保存しておき、時々スーパー併設のカメラ屋さんで現像をお願いし、待ち時間に買い物するというパターンです。
貼りつけ作業でのルールは、撮った写真の日付を確実に書くことです。小さな付箋に日付を書き写真の横に貼ります。小さな付箋に日付を書き写真の横に貼ります。
そして付箋やシールにコメントやエピソードを記し、撮った日と出来事がひと目でわかるようにします。
他には、月の始めには「年月日」を書いて区切りを設けることと、子供の月齢を「何歳何ヵ月」と書いて成長をすぐに辿れるようにすることを決めています。
保育園での作品は写真に撮り、園からいただく写真と一緒に綴じたり、祖父母から節目ごとにいただくお祝い袋やメッセージも、成長を見守ってもらっている証として一緒に残しています。
我が家のアルバムは、イベントも何気ない日常も撮った写真はできる限り家族の日々として綴り、またいつでも振り返ることができる日記のように、そして家族が毎日を幸せに生きた証として残したいという思いで作っています。
溜まる写真に悩み、途方に暮れたというところは多くの方に当てはまる内容ではないでしょうか。
結果として形となった「家族写真日記」は、実に効率的なルールに仕上がっています。
生活のサイクルの中に、写真を印刷するタイミングをある程度決められているのも無理がなく続けられそうです。
冊数に対する考え方が参考になると感じました。
子どもが小さい時はどうしても写真の枚数は増えます。例えば、ここで1年に1冊というルールに縛られ過ぎると、その写真の取捨選択に悩み進まなくなるということもあるようです。
子どもの成長と同じように、アルバムもルール通りにつくれるとは限りませんので、自分の中で「気にしない」という許容を作っておくのも大切だと感じます。
また、アプリを使って、分割をしておくというのも作業を効率的にするポイントですね。
日付を分かるようにしておくことも後々きっと振り返りに役立つと思います。
結果として「日記」に準えて、日常写真もイベントの写真も、家族の日々として振り返られるようにしている点で、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
エミリー さん
応募文
ルールは3つ。
①1歳までは1ヶ月を1ページに収めること。これによって1ヶ月毎の発育状況を箇条書きでまとめることができ、写真付きの育児日記のようになります。
②アルバム1冊目の最後のページは生後すぐから1歳までの顔をまとめること。産声をあげていた赤ちゃんの顔がだんだん変化していく様が面白いからです。
③頑張り過ぎないこと。子ども3人分のアルバムを全てきっちりこなそうと思ったらしんどくて続かないので、写真を多くしてコメント少なめにしたり手を抜けるとこは抜くようにしました。
こだわりは3つ。
①抱っこ出来る間はいろんな親戚に抱っこしてもらい、その写真を載せることで、みんなに愛され可愛がってもらったことを感じれるようにしたこと。
②姉妹で写っている写真、一人で写っている写真の両方を選ぶこと。姉妹で写っていることで姉妹愛を感じてもらい、一人の写真からは姉妹一括りにして子育てしてるのでなく、あなた一個人として接し向き合ってきたというのを感じて欲しいからです。
③「初めて○○出来るようになった」だけでなく、子どもの好きな事がどのように経過したかを収めること。長女は絵が好きなので描いた絵を写真に撮り続けました。目と口だけだった顔に鼻や髪の毛が増えた、手足も描けるようになったなど、描いた絵からも成長が感じられます。描いた絵全てを紙媒体で残すことは場所をとり整理も難しいですが、
この方法なら絵だけでなく幼稚園で製作した大きな作品も写真としてアルバムに整理できるので、作品集にもなります。アルバム、育児日記、作品集を兼ねて作っているのが工夫した点です。
感想:私自身、三姉妹の末っ子で写真が少なく寂しい思いや困った思いをしました。だから子どものアルバムは力を入れて作ろうと思っていましたが、3人の子育て・家事をしながらのアルバム作りは大変でした。
力を入れ過ぎてないので、SNS映えするような手の込んだ物ではないけれど、愛情が伝わるアルバムをこれからも作っていけたらいいなと思います。
アルバムづくりにおいては、「手を抜く」という事は決してネガティブな言葉ではないと思います。
日々忙しい子育ての中で、アルバムづくりをすることは、決して簡単ではないからです
今回の応募内容を見て、とても良いルールの中でアルバムを作られているな、と素直に感じました。
無理のない形で、姉妹平等にきちんとアルバムを作ってあげようというという意思が伝わってきました。
写真やコメントの配分を考える、最後のページには1歳までの顔をまとめる、抱っこしてもらっている写真を載せるや、姉妹間での写真の選び方などそれぞれ考え抜かれたルールやこだわりです。
中でも「子どもの好きな事がどのように経過したかを収める」というのはとても印象的です。
自然と子どもの個性を見つめる視点になると同時に、後々にアルバムを見返した子どもにとって両親が自分の個性をきちんと見てくれていたんだ、という実感に繋がると思います。
無理せず、頑張り過ぎず、しかし大切な思い出をきちんと綴るアルバムとしてぜひ参考にしていただきたいです。
カベナントコミュニティースクールインターナショナル さん
応募文
このアルバムは、私の宝です。
夫と結婚する前に「私の夢は、毎年結婚記念日に家族の写真をとって、それを一つのアルバムに貼り続けたい。」と話していたそうです。それを聞いた友人が、50年分貼れるアルバムを結婚時にプレゼントしてくれました。
あれから17年。毎年結婚記念日に家族の写真を撮り続けています。最初は二人だけだった写真が、1年目の結婚記念日には長男がすでにそこにいました。
それから数年後に長女が生まれ、また数年後に次女が生まれ写真がにぎやかになりました。うち7年はカナダで過ごしました。子どもたちにとってとても大変な7年間ではあったけれど、
それでも私たち家族はこのアルバムをもって毎年結婚記念日には子供たちと写真をとりました。
涙あり、笑いありの17年、そしてこれから数年後には一人、二人、、、と写真の中から消えていくと思うと、嬉しい思いと切ない思いが交錯する毎日。
けれども、今は期待しています。また十数年後のこのアルバムには、今度は孫、ひ孫?が写っていることを。そして、私たち夫婦がこの世を去った後には、3人の子どもたちのうちのだれかが、このアルバムを引き継いでくれることを。
結婚記念日に家族の写真を取ってアルバムに綴じ続ける。
とても素敵な夢だと思いました。そして、それが今日に至る17年の間、撮り続けられているという点が、素直に心に残りました。
考えてみれば、結婚記念日は子どもにとってどんな風に伝えるものでしょうか。
家族というカタチが始まった大切な節目として伝え、今度は家族記念日として写真を撮る、というのもすごくいいなと素朴にと感じました。
アルバムの研究の中でも、アルバムや写真と関わる子ども程、家族に対する愛情が深まるという傾向があるという結果があります。
アルバムをつくることは勿論、ぜひ、記念日を通してお子様と写真を撮る機会を増やしていただきたいと思います。
結婚記念日に、全員で写真を撮るという事が当たり前になっているご家族はとても素敵ですし、応募いただいたアルバムからもその絆の深さを感じます。
残りの年月、ぜひこれからもご家族の宝として綴っていただきたいと思います。
テーマ:子どもの成長記録アルバム
お子様の成長記録アルバムのこだわり・ルール・工夫等のPRポイントと、アルバムづくりを通して得た感想等を、
実際に作られたアルバムの画像と共に募集します。
グランプリ:賞金 5万円(1名)
優秀賞:賞金 1万円(2名)
※「該当作品なし」となる場合があります。