第3回アルバムコンテストで、グランプリを獲得したhana*hana*さん。 前編では受賞作品の「子どもたちが自由につくるアルバム」についてご紹介しました。 後編ではhana*hana*さんが子どもたちの成長過程を記録するためにつくっているアルバムで実践しているテクニックをお届けします。 家事・育児、仕事をしながらもアルバムづくりに励むhana*hana*さんの、マネしたくなる簡単テクニックをチェックしましょう。
― アルバムをつくる上でのこだわりや、整理方法を教えてください。
家族全員の思い出を詰めたアルバムは、四季ごとに写真をプリントして整理しています。
旅行やイベントなど、内容に応じてつくるページ数はさまざまですが、足りない時は台紙を追加してでも1年分を1冊でまとめるようにしていますね。
さらに、それとは別に、娘と息子がそれぞれ3歳になるまでは月齢で写真を整理していました。
家族全員のアルバムに収めきれなかった、写真は子どもたちそれぞれのアルバムに入れています。
月齢でまとめたアルバムは、結婚して家を離れる時には子どもたちにプレゼントしたいと考えています。
デコレーションについてはほぼ自己流です笑
その時思いついた通り作ってみる。やってみて、良いなと思ったら続けていくのがこだわりでしょうか。
「こうしなきゃ」というのにはこだわらず、つくり続けていくことが大切だと思います。
― 仕事や家事・育児でお忙しいのではないですか?
我が家は私、夫、そして子どもは上が6歳の女の子、下が3歳の男の子の4人家族です。
長女の育休が終わって仕事復帰した時は、生活リズムをつかむのが難しく、アルバムつくりがおろそかになっていた時期もありましたね。
でも10年以上アルバムづくりをしてきたので、私の生活の中でアルバムをつくるリズムはもう出来上がっていたようで(笑)。
アルバムづくりのサイクルを取り戻すのは難しいことではありませんでした。
今でも忙しくて時間がとれず「アルバムをつくらないと」と焦りを感じることも正直あります。
それでも子どもたちが寝静まったあと、写真を眺めて子どもたちの成長を見返す時間はとても幸せなひとときだなと感じます。
そうしていると「よし!アルバムをつくろう!」と意欲が湧いてきますね。
そうは言っても作業する時間は長くありません。
一気にやろうとすると、はじめる前から疲れてしまうので「今日はセレクトまで」「今日は台紙にはさむまで」と少しずつ進めることで、無理なく続けられています。
少しずつ、コツコツつくっています。
アルバムをつくっている時、アルバムを眺めている時は日頃の疲れがリセットされるというか、私にとってアルバムをつくる時間はなくてはならないものになっていますね。
― それではhana*hana*さんのテクニックを教えてください!
学生の頃からアルバムづくりを続けているので、さまざまなことを試しましたね。
「こうしたら可愛くなるかな」「これもアルバムに残したい!」という思いつきをとりあえずやってみることがモットーです。
スクラップブッキングのテクニックも気になりますが、アルバムはつくり続けることが大切だと思うので、私にはちょっと難しいかなと思って遠慮しています笑
難しいことはせず、ちょっとした工夫で出来る事を心がけていますので、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
月齢毎にまとめていたアルバムは、最後は子どもたちにプレゼントしようと思っているので、写真以外の思い出を残したいなと試行錯誤しました。
人の写真だけでなく、その時こどもが好きだったもの、後から見返して懐かしいなと思える情報が大切だと思います。
写真をたくさん残すために、大小さまざまなサイズでプリントアウト 人がたくさん写った写真はL判サイズに、景色や物の写真は1/2・1/4に分割してプリントアウト。 連写したこどもの写真も小さくプリントして並べると、動いている様なリアルさがでます。 写真分割アプリ『÷フォト』なら、2分割・4分割・8分割の写真を作成できます。 |
データはDVDに焼いて、裏表紙に貼る! DVDのラベルにいつの写真かを記載してストック。写真も探しやすく、すぐプリントアウトできるのでオススメです。 味気ないデータDVDも、アルバムと一緒に残すことで大切な思い出の品のひとつになりますね。 |
子育てで学んだ知識を記入する お食い初めなど育児に関する通過儀礼の知識や年中行事の作法を、その時の写真とあわせてメモや資料として残します。 アルバムを見返した時に子どもと一緒に見返すことで、思い出だけでなく、大切な知識や経験を伝えることができます。 |
子どもの作品・思い出の品は写真で残す 大きな絵や立体的な物をアルバムと一緒に残すのは難しいですよね。そんな時は写真に撮って残します。 いつの作品なのか、どんな行事でつくったのかなどコメントと一緒に残せば、思い出も濃く残りますね。 おもちゃや服、お菓子など、思い出の品も写真にして切り抜くことで、オリジナルの飾りとして使用しています。 ファーストシューズやへその緒など、どうしても失くせないものは『メモリアル台紙ボックス』に収納してアルバムと一緒に残しましょう。 |
こどものアルバムには月毎に見出しを作成 こどものアルバムは月齢毎につくるのがhana*hana*流。各月の一番最初には「身長・体重」やその期間のベストショットを見出しとして残します。 順番に眺めていくだけで子どもの成長が追いかけられる素敵なアルバムになります。 |
― 飾る・デコレーションについてはどうですか?
とにかく旅先のパンフレットやチケットなどデコレーションに使えそうなものは、すべてアルバム用の「ストック箱」にまとめること。これはずっと続けています。
市販のシールやマスキングテープも可愛くて好きなのですが、家族の思い出を残そうと思うと、可愛いだけのものより
写真と関連があって思い入れのあるパンフレットや身の回りのものを使った方がオリジナルのアルバムになると思ってやっています。
意外に使えるなと思ってから、必ずストックしているのがカレンダーのイラスト。季節の花や行事が描かれたカレンダーのイラストをストックしておくと、四季ごとにまとめる時に役立ちます。
自分好みにカスタマイズできるフリー台紙だからこそ、少しでも手をかけたアルバムづくりをしていきたいですね。
1ポケットのリフィルで実物を残す 子どもの作品は写真でも残しながら、できるだけ実物も保管。 お絵描きなどの紙作品なら『1ポケット台紙』に入れてストックを。 |
アルバムに入れたいものはストック箱へ ストック箱をつくってチケットやパンフレット、子どもの作品など、アルバムに残したいもの、デコレーションに使えそうなものを保管していきましょう。 バラバラと置いておくのではなく、1つの所にまとめておくのがポイントです。 |
見返したいものはビニールの上に貼る 幼稚園や保育園で行われた行事のプログラム、旅先のパンフレットなど、開いてみるものは台紙のフィルムの上に貼れば、簡単に見返すことができます。 『ヒンジくん』を使って、ひとつのページとして残すのもオススメです。 |
家族で行った先々のチケット、パンフレットや資料のイラストを有効活用。 パンフレットや資料にあるイラストや文字を切り抜いてアルバムに貼れば、旅先の雰囲気をページに再現することができます。すぐに使わないなと思ってもストック箱に保存していきましょう。 |
― 家事・育児、仕事を両立する忙しいママたちにメッセージをお願いします。
スマートフォンで簡単に写真が撮れ、見直すことができるので、アルバムづくりが後回しになってしまっている人はたくさんいると思います。 「ちゃんとしたものをつくろう」と思うと負担になると思うので「なかなかアルバムづくりに手が出せない…」という方には、 今回グランプリを受賞したアルバムのように、子どもたちと一緒につくるのがオススメですね。 子どもたちにとって、幼い頃の思い出とは、写真に写る風景と親が話す思い出話です。 一緒に思い出話をしながらアルバムをつくることで、子どもたちにとっても内容の濃い1冊に仕上がると思います。 無理をせず、楽しみながらアルバムづくりに励んで欲しいですね。
― hana*hana*さんにとってのアルバムを、ひとことで言うと?
「人生を描くスケッチブック」です。 写真を使ってどうアルバムを彩るか、考えている時間が一番楽しいですね。 アルバムは我が家にとって欠かせないものなので、新居を建てる時に写真コーナーを設けました。 写真を飾るのはもちろん、アルバム収納棚を設置。 子どもたちが自立した後は景色の写真が多くなるかも知れませんが、自分たちがおじいちゃんおばあちゃんになっても、ずっとアルバムづくりを続け、棚をアルバムでいっぱいにしたいです。
フルタイムで働きながら2人の子どもを育てる母。第3回アルバムコンテストでグランプリを受賞。 家族のコミュニケーションツールになる「子どもと一緒につくるアルバム」は、今回のコンテストで設けられたテーマ「思い出いきいき」にもピッタリだということで受賞が決まりました。 過去のコンテストには記録用のアルバムのテクニックを投稿頂いていました。 後編ではそのテクニックを紹介しています。